ボサノバとジャズ、音楽の違いと、お気に入りのアルバムの選び方
お店などのBGM、
なんとなーく聴いているとたいして気になりませんが、
一息ついた時に、
「今かかっている音楽は一体どこの曲?」
そんなことを思ったりしませんか?
音楽好きな人ならきっとあると思います。
ボサノバとジャズは、知らない人には違いなどなく、
どちらもざっくりと「ジャズ」と思われそうですが、
慣れてくるとすぐに区別がつきますよね。
それでジャズならば、
「まあアメリカのどっかで出来た音楽なんだろう」
くらいの見当はつきますし、実際それで正解なのですが、
これがボサノヴァとなると
「どこの音楽?」となります。
歌詞も「オリャキコイザマイシュリンダ」
みたいな感じ(?)で、
明らかに英語ではない独特のものですし、
それはそれで不思議な国の音楽といった趣があるのですが、
やっぱり知りたくなってくるもの。
まあどこの国かとか、
ジャズとボサノバの違いなどということは
知らなくても音楽を楽しむには差支えないのですが、
知っているとCDを買うときに役に立ちます。
それに難しい音楽理論までは分からなくても、
これらの音楽がどこでどのように出来たのかなど
簡単にでも知っておくと面白いですよ。
違いはサンバのリズム
ボサノヴァの起源は1950年代~1960年代に、
ジャズとブラジルの音楽を融合させたのが始まりです。
特にサンバの影響が強く、ざっくりと言ってしまうと
ジャズにサンバのリズムが加わった音楽です。
なので、両者の違いを簡単に言うと、
「ジャズ」はアメリカで出来た音楽
「ボサノバ」はジャズにサンバが加わったブラジルの音楽
ということですね。
ちなみにジャズのもととなったのは
ブルースやラグタイムと呼ばれる音楽です。
ボサノヴァはブラジルの音楽なので
あの不思議な歌詞はポルトガル語なのです。
ただ、情熱的なイメージのサンバと
ゆったりとした曲の多いボサノバは
なかなか結び付かないですし、
ポルトガル語を聞いただけで分かる人も
そんなに多くはないでしょう。
そういう訳で、
聴けばジャズとの違いははっきりとしているのに
知らないとどこの国の音楽か分かりにくのだと思います。
ジャズ寄り? サンバ寄り?
さて、うんちくだけだと「へー」で終わってしまうので、
このことを生かしたボサノヴァのアルバムの選び方をひとつ。
前述のとおりボサノバはブラジルの曲ですが、
アメリカでも大ヒットしました。
ジャズの派生としてヒットしたので、
アメリカを中心に活動したミュージシャンのアルバムだと
ジャズっぽい演奏で、歌詞も英語のものが多いです。
スタン・ゲッツやアストラッド・ジルベルトなどが有名ですね。
一方でブラジルで活動した人たちのアルバムは
ポルトガル語で、ラテン音楽の雰囲気があります。
こちらはアントニオ・カルロス・ジョビンやジョアン・ジルベルト、
トッキーニョなどが代表的ですね。
そこでもし気に入ったアルバムがある場合、
同じ国で活躍したアーティストのアルバムを選べば
自分好みのものである可能性が高いです。
また、
アメリカのものが好きであればジャズ系、
ブラジルのものが好きだったらラテン系のジャンル、
こういったものを探してみると、
自分の好きな音楽の幅を広げていくことができます。
こういった感じで
音楽のルーツやジャンルによる違いを知っていると
単なる知識というだけでなく、
アルバム選びにも役立ってくれます。
やみくもにCDを買っていくよりも確実に
お気に入りの曲を増やせるので
おすすめの選び方ですよ。
私はジャズもラテンもどちらも好きですし、
素晴らしい曲がたくさんあるので、
レパートリーを増やしていって
よい音楽に囲まれた生活にしてくださいね。
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