電車の切符を紛失！どうなるの？どうするべき？

ある晴れた朝、電車から颯爽と降りたら
切符をなくしたことに気づきました。


頭の中にはさっきまで乗っていた電車に貼ってある
「不正乗車は始発からの運賃と
　さらに2倍の割増運賃をいただきます」
の文言が、不吉に・・・。


ちがうよ！　不正乗車じゃないですよ！
でもそれを証明するものがない。
何かないかレシートとか。

あるわけありません。レシートって何ですの？
券売機で買った数百円の切符です。
ピンチやトラブルはいきなりやってくるものです。


今回は電車の切符を紛失したとき
どうするべきかというお話です。

なくしたらどうなるか？

切符をなくしたら駅から出られないので
駅員さんに申告して、許しを乞うしかありません。


主な結果は次の通り。

大凶・・・その路線の始発駅からの運賃と、規定の割増運賃（多くは2倍）を支払う。
つまり合計3倍。しかも乗ってもいない区間分まで。ひー。

凶・・・その路線の始発駅からの運賃を支払い。
上よりはましですが、がっかり。

吉・・・乗ってきた区間の運賃をもう一度支払う。
二度払いで悲しいですが、これぐらいはしょうがないかも。

大吉・・・無罪放免。
そのまま出してくれます。平和な一日が再開されます。


「大凶」は不正乗車と見なされた場合、
「凶」も乗車駅を信じてもらえなかった場合なので、
悲しい結末といえます。

「大吉」か、せめて「吉」にしたいところですが、
どの結果になるかは駅員さん次第。


改札を見てみると、
気難しそうな熟年の駅員さんがいらっしゃいます。
叱るのが得意そうなタイプです。

む。いつもはさわやかなお兄さんが
「おはようございます！！」と
あいさつしているのに、今日に限って・・・。


このような理由もあるかと思いますが
かなり厳しいことを言われることもあります。
なぜ切符をなくすと駅員さんはあんなに怒るのか

そうならないためにはどうするべきか？

身の潔白を証明するには

電車の切符を紛失した以上、
どの駅から乗ってきたかを証明するものはありません。


せめてそれに準ずるものがないか、
持ち物を確認したところ、使えそうなものは

・定期券
・「スルっとKANSAI」などのカード（乗車記録が載っている場合）
・免許証（住所が載っているから）

これらがあると

「どこから来たの？　そこに住んでいるの？　本当に？」
などと追及される残念な展開になった場合、
見せることによって、一応、説得力が増します。

「一応、説得力が増す」にとどまるのが残念ですが、
ないよりはいいはず。


乗車直前に寄ったコンビニのレシートなどがあれば
かなり有利ですね。

買った時間とお店の住所が載っているので、
これだと信じてもらえそうです。
しかし私は持っていませんでした。

真摯な態度で

最短区間の切符を買い、出口でなくしたと言って出るのは
椅子と棒でバナナを取るくらい簡単に思いつく
不正乗車の常套手段です。古典的。

そして、困ったことに、駅員さんにとって
そんなことをする人と今の私を区別する方法はありません。


つまり態度とか、怪しそうでないかといった、
そういった実にあいまいなもので
不可抗力か意図的な不正乗車か判断されることになります。


そんな中、
「電車の切符を紛失しても
　わざとじゃないから出してもらって当然じゃよ！」
という態度は、

駅員側の立場で考えると、
「こんな奴を素直に出してしまうと不正乗車がやりたい放題、
　よし、ひとつ懲らしめてやる」

という判断を招くことになり、
大凶の結果に近づくことになり、
よくないと判断した私は

1.電車の切符を紛失したことについては素直に謝る
2.しかし悪意はなかったので、そこはキゼンとした態度で
臨むことにしました。


1.と2.が矛盾している感じがしますが、
自信と謙虚さを両立させてこそ立派な大人、
私もそれを目指してがんばります。

いざ、大人への改札を通過！

そして申告

いきなり持ち物とかを見せると
用意周到な感じがして、かえって怪しそうなので
まずは普通に申告することに。


その前に改札前で、本当に切符を紛失したか確認をします。
電車から降りた人で混んでいる改札前で
あちこちのポケットを探るこの姿！

それは何も言わずとも、状況を雄弁に語っていて
とっても切ない、切ない気分になるのですが、
私が気にするべき存在は他の乗客ではなく
そこにおられる駅員さん。


おもむろに
「すみません、○○駅から乗ったのですが
　切符をなくしてしまいました」

さあ来い！　どんな質問が来ますか？
なんでも答えますよ、
カードと定期と免許証でがんばるよ。


「いくらで買われましたか？」
「○○円です」

すると駅員さんは料金表を確認したあと
「どうぞ」と改札を開けてくれました。

それだけでいいのですか！

これは大吉です！
今日の運勢は最高です。
何をやっても失敗しない一日でしょう。（←切符なくしてるよ）


これで立派な大人の仲間入り、
と大人げなく喜んで改札を出ようとすると

「次からは料金取るからね」
・・・すみませんでした。


あとで考えたところ、駅員さんとのやりとりでは
料金の確認が重要なポイントだったようです。
次のケースにあたる場合は追及が厳しくなるかもしれないので
慎重にいったほうがいいでしょう。
この3つのケースは要注意、電車の切符をなくした時

結論

今回は幸いにもすんなりと出してもらえたのですが、
かなり以前にも電車の切符を紛失したことがあり、
その時はけっこう叱られました。

しかし、さらにその前になくしたときは、
スッと出してもらえたような。


違いを考えてみたところ

1回目
切符なくしたどうしよう！　駅員さんどうしよう！
→すぐに通してもらえる

2回目
前回出してくれたし、今回も通してくれて当然っス。
はやく改札開けてよ、急いでるんだし。
→叱られる

3回目（今回）
叱られるのいやだ、何でも話すので許してください。
→すぐに通してもらえる

やっぱりちゃんとした態度で伝えるのは大事かなと思います。


あと実際に出すことはありませんでしたが
定期券や免許証など、
少しでも役に立ちそうなものを考えていたのも
冷静に伝えられた原因のひとつだったと思います。


電車の切符をなくした場合、どうしてもあわてますが、
落ち着いて、駅員さんにていねいに伝えるのが大事でしょう。


もっとも、ダメな時はどうしようもないようで、
実際に始発からの料金を取られたケースもあるそうです。
つらいはなしです。


まあ、切符を紛失すると不正乗車との見分けがつかない以上、
よほどひどい対応をされた場合は別にして
駅員さんを責めてもしょうがないかもしれません。

なぜ切符をなくすと駅員さんはあんなに怒るのか

残念な対応をされて気分が悪い場合、
こういった考えをすれば多少は
「しょうがないか」となるかもしれません。


いずれにしても、はじめからなくさないのが一番。
そのために、どうすれば良いか考えてみました。
電車の切符を紛失しないためにしたこと,新幹線や特急の場合は?

それでもうっかりなくした場合、
あまり自分を責めたりしないようにしてくださいね。