味噌汁の蓋が開かない時の究極の解決法とその理由について
この間、定食を食べていたんですけど、
お味噌汁の蓋(ふた)が
どうしても開かないのです。
まるで吸盤のごとくはりついている。
どうにもならん!
と店員にお願いしたところ、
あっさり開けてくれました。
なにこれ? 手品?
もしかして最近はやりの指紋認証?
ついに味噌汁の蓋にもついたか。
そんなわけないです。
なんか理由があるんだろうな、
とは思っていたのですが、
やはりその通りでしたので、
やり方について述べていきます。
どうするべきか
味噌汁の蓋が開かないときは、
片手でおわんをつかむようにして
両側から押さえて、
フタとおわんに隙間をつくる、
それが簡単に開け方です。
分かりにくければ、こちらの動画を
ごらんになればいいでしょう。
ほんとにスッと開けてますね。
これを知って、やってみたところ
たしかに普通に取ろうとしても
まったく開かないフタが、
簡単にあきました。すごい。
両側から押さえるのは
ちょっとこわく感じるかもしれませんが、
ちょっとでもスキマができたら
スッとフタが取れるので、
無理な力をいれなくても大丈夫、
ゆっくりとおわんに圧力をかける感じです。
さっきまで強力磁石のように
くっついていたおわんとフタが
ウソのように取れてくれます。
こちらの動画は
マナーに関するものですが、
このように片手でフタを持ちながら
反対の手でお椀を押さえると
やりやすいと思います。
動画開始から10秒ぐらいのところで
蓋を開けています。
これを知らないと、けっこう大変。
おみそしるのフタは、取れないときは
いくらひっぱっても取れませんし、
かといってあんまり力を入れすぎて
急に取れたらバシャーとなりかねません。
こどもならいざしらず
大人がひとりで
そんなことしていると
とっても残念な気分になることでしょう。
悲しい気持ちにならなにためにも、
味噌汁の蓋が開かないときは
力よりも知恵を使ったほうがよさそうです。
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でもなんで?
まあ理由はなんであれ、
開けられればそれでいいのかもしれませんが、
やっぱり気になるというもの。
これは
お味噌汁の温度が下がるにつれ
おわんの中の気圧が下がり、
(空気が薄くなる)
それによりフタの外側から圧力がかかる、
というもの。
空気は温度が上がるとふくらみ、
下がると縮もうとしますが、
蓋をしたおわんの中は
密閉されている状態なため、
外から新しい空気が入ることができません。
つまり温度が下がって縮むと、
おわんの中は少しだけ真空に近くなる、
そうなると外の空気の気圧で
蓋をぎゅーっと
押さえられているようなのもで、
これが開かない原因となります。
おわんを押さえてスキマを作ると
簡単に開くようになるのは
スキマから空気が入って
中の気圧が外と同じになるためです。
ちょうど吸盤がくっつくと
まったく取れないけど、
取れるときはフッと取れるのと
同じ原理ですね。
味噌汁の蓋は、吸盤のように
やわらかくはないですが、
かわりにおみそしるの水分が
フタとおわんのスキマに入りこみ
中を密閉させてしまいます。
「そんな、空気の力で開かないなんて、
そんなバカな、HAHAHA!」
と思われるかもしれません。
思わないですか。
気圧(空気の圧力)がかなり大きいというのは
わりとよく言われることなので
知っている方も多いかもしれません。
地球上で人の体には
何トンとかの気圧がかかっているといいますものね。
味噌汁の蓋は人間よりは
ずっと小さいですし、
中も完全に真空になるわけではありませんが、
それでも冷めた味噌汁のフタには
数キロ単位の圧力がかかっているので
簡単には開かないのですね。
まとめ
ということで、簡単にまとめますと、
味噌汁の蓋が開かないときは
おわんを押さえてスキマを作る。
取れなくなる理由は
冷めることによって中の気圧が下がるから。
ということになります。
まあ、そんなことせずに
冷める前にフタを取れば
それですむ話かもしれませんし、
だいたいそうするのですけれども、
ごくまれにウッカリそのままにして
開かなくなってしまうことがありました。
ごはんがおいしくて
味噌汁の存在を忘れてしまったときとか。
そんな時、この方法が役に立ってくれますね。
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