五月雨式とは、かっこいいようで、そうでもない
本当はいまいちな物事を
なんとなくかっこよく言い表すことってありますよね。
「モチベーションが上がらない」
と言ってみたり。やる気ないだけなのに。
五月雨式とは何かというと、若干これに近いものがあります。
知らないほうがよかった。
いや、知らないと困ります。
ビジネスなどでも業種によっては使われることがありますから。
それに、まったく悪い意味での使い方だけでもないようです。
だらだらしている?
五月雨といえば、ずっと降り続く梅雨の雨。
したがって、五月雨式(さみだれしき)というのは、
・梅雨の雨のように、だらだらと物事が続く
・一度にまとめずに、複数に分割している
という意味です。
言葉だけはかっこいい!
しかしよく考えると場当たり的な感じですね。
使い方としては
「―――で納品」
「―――でメールを送っておりますが・・・」
など。
それぞれ
「全部が完成していなくても、出来上がった部分から納品」
「連絡事項をまとめずに、複数に分けてメールします」
という意味です。
「五月雨式ですみません」というのは
こういったやり方をあやまっていることになります。
なんか、あやまっているのにかっこいい。
だらだらしているとは限らない
五月雨式とは、一般に、
あまりよくない仕事っぷりを表現する使い方をされますが
必ずしもダメなことをさすわけではないようです。
たとえば流れ作業のような仕事を早く終わらせたいときに
「五月雨式でお願いします(出来上がった部分から送ってください)」
と前の部所に言うことも。
分割するということで、
とくに悪い意味でない使い方をすることもあります。
こういう使い方はいいですね。
バリバリ仕事をしている雰囲気があります。
まあ、納期に追われているだけかもしれませんが。
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ソフトウェア開発などで
どのような仕事でも連絡事項はあるものですが、
五月雨式とは、その意味から
システムやソフトウェアの開発現場などでよく使われるようです。
それはまあそうですね、
自動車なんかを五月雨式で納品されても困りますから。
エンジンだけがいつまでたっても来なかったり。
トンカツ定食でトンカツだけ来てソースが来ないとか、
推理小説で結末だけ先に来たりとかも困ります。
部屋を片付けるとき借りっぱなしのマンガを読んだりしながら
いつまでもだらだら続けるのを「五月雨式整理術」といってみたり。
こんなのもダメですね。
それはともかく、五月雨式とは先ほど述べたように
断続的に物事が続いていくといった意味なので
急に言われたときに「え?」とならないよう
知っておくといいでしょう。
もともとの「五月雨」について知りたい方はこちらもご覧になってください。
五月雨とはどんな意味かを知って「えー」となりました
松尾芭蕉の有名な句はこちらもどうぞ。
五月雨をあつめて早し最上川,って凄い!意味や季語についても
同じ言葉でも意味合いは大分かわってきますね。
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