五月雨とはどんな意味かを知って「えー」となりました

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昔の言葉って
妙にカッコイイものがありますよね。

十六夜(いざよい)とか
如月(きさらぎ)とか。
あんまり使うことはないですけど。

こういうのを熟字訓というそうですね。


五月雨(さみだれ)も、
そういったもののひとつですが
一体どういった意味なのか、ながらく知りませんでした。

字面から、まあ雨というのは分かったとしても
五月って、あんまり雨のイメージがないから
どんなのか想像しにくい。



良く分からないし、かっこよさそうというだけで
なんか霧雨みたいなのを勝手に想像していたのですが
全然違った。

本当の五月雨とはどういう意味なのでしょうか。


梅雨の雨


古いコトバについて考えるときは
昔のことを考えないといけないのです。

で、昔って、旧暦だったじゃないですか。
だから5月といっても、それは旧暦での話なんですね。
五月雨とはどういう意味かを知るにはここが大事だったんです。


旧暦の5月は、今の暦で言うところの6月、
つまり、梅雨。

五月雨とは梅雨の、
ずっと降り続ける雨のことなんですね。



梅雨ですかー。

しとしと、じめじめ、じっとり。

もっと、こう、
五月雨とは情緒のあるものというか、
文学的なものを期待していた
んですけどね。

「彼は五月雨の中をかけぬけた」みたいな。
カッコイイ! みたいな。

でも意味を知ってしまうと
「梅雨時なんだから傘持っとけよ」となってしまう。


「彼女は窓から五月雨をながめた」
なんだか文学的。

でも意味を知ると
「そんなことやってないで早く風呂掃除すませて!
カビはえちゃうよ!」
となる。

とんだ思い込みをしていました。


ただ、五月雨とは梅雨といっても
そこまで気だるいイメージでもないようです。


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激しい雨


梅雨はじっとりとした雨が多いですが
激しい雨も降りますよね。特に後半。

五月雨とは、そういった激しい
ザーッとした雨の意味で使われます。



俳句でも夏の季語で使われるように
夏の雨なんですね。

「五月雨を あつめて早し 最上川」
という松尾芭蕉の有名な句がありますが
これも夏の情景です。


現実としては
大雨洪水警報や土砂災害の心配があって
風流とかいっている場合じゃないかもしれませんが、

じとじとした意味で使われるよりは
「五月雨」という言葉のイメージに近い気がします。


時には昔のことも


それにしても「五月」から梅雨を連想するのは
知らないと、無理があるような。

今では五月雨とはどんな意味かは
言葉だけじゃ分からないようになっていると思います。



でもこれは現在の感覚で、
昔は旧暦でしたから、自然なことだったのでしょうね。
なんで旧暦と新暦なんて、ややこしいことになっているのか?


それについては、こちらの記事で触れていますので、
よかったらご覧ください。

太陽暦と太陰暦の違いは何?月の形が日付と一致しない理由

細かい数字などはともかく
どういった違いなのか知っていると
日本古来の行事などで役に立つこともありそうです。


梅雨時はいろいろ大変ですが
外出しにくいこの時期、

五月雨とはどんな意味かなどを考えつつ、
昔のことに想いをめぐらすのもいいものです。



この言葉を語源として、現代のビジネスなどでも使われる
「五月雨式」の意味については、こちらで述べています。
五月雨式とは、かっこいいようで、そうでもない


それから先ほど述べた、
「五月雨をあつめて早し最上川」って何?
と思った方はこちらもご覧ください。
五月雨をあつめて早し最上川,って凄い!意味や季語についても

松尾芭蕉の代表的な句だけあって、味わい深いですね。

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