卯月は何月? 旧暦(陰暦)4月の由来と覚え方

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旧暦(陰暦)の月をすべて言える人は、
一体どのくらいいるのでしょうか。

子供の頃に何かの理由で覚えてしまった人は、
ずっと覚えていそうですが
なにしろ実生活で使うことは、まずないものなので、
知らない人はずっと知らないままかもしれません。


まあ、師走(12月)は知っている人は多いでしょう。
弥生(3月)も、なんとなく知っているかもしれません。
では、1月から順に言え、となるとどうでしょう。

「旧暦で? 1月から?
 ええと、睦月、如月……、弥生……………?」


フランス語で3まではアンドゥトロワと言える人が多くても
4から先は知っている人が激減するように(?)、
3月までしか覚えてない人も多いと思います。

では4月は?



卯月と申します


知っている人にとっては
何てことない疑問かもしれませんが、
4月は旧暦(陰暦)だと卯月(うづき)です。

しかし、4月が卯月というのは
どうにも忘れやすいです。

せっかく覚えても、何日かすると
「卯月って何月だっけ?」
ということになりかねませんので、
そういう場合は由来を含めて覚えるといいでしょう。


産まれる月、あるいは卯の花


旧暦や陰暦など、古い言葉の由来というものは
何かと諸説があって、どれを信じればいいのか
分からないものですが、

覚えやすいものは
「『初』、『産』の『う』が転じて卯月になった」
という説でしょう。

4月から新年度、新学期を連想し、
「初めて」、「産まれる」といった言葉を
結びつけると忘れにくいです。

なので卯月。

しかし
「なんで『初』や『産』が由来なのに
『初月』や『産月』ではなく『卯月』なの?」

このような疑問を持たれた方には、

「卯の花が咲く季節だから卯月」
という説もあるので、これで覚えるのがおすすめです。


卯の花ってどんな花?


卯の花はウツギの花の別名です。

ウツギは日本で広くみられる低木で、
初夏に1cm程の小さな白い花をたくさん咲かせます。


注意する点としては
卯の花が卯月、つまり4月に咲くというのは
旧暦(陰暦)での4月です。

旧暦での4月は、現在の暦では5月前後
そして実際にこの花が咲くのも5月から6月頃です。
4月に卯の花を探しに行ったりしないでしてくださいね。


名前の由来は
枝が空洞になっているのが特徴なので
「空木」つまりウツギ
もしくは卯月に花が咲くので
「卯木」つまりウツギ

要は卯月に咲くから花も「卯の花」
と呼ばれるようになったのですね。
なるほどなるほど、いやちょっと待て。

さっきは「卯月の由来は卯の花が咲くから」で
今度は「卯の花の由来は卯月に咲くから」、
これではどっちが先に出来た名前か分かりません

しかしこれは両方の説が残ってしまっていて、
どっちが正しいかは分からないようです。


まあこんなことは追及してもしょうがないので
「4月(旧暦)に卯の花が咲くから卯月」
と単純に考えるのがいいでしょう。
どっちが先かなんてもういいということで。


また、食べ物で「卯の花」というと
おからのことで、花とは関係なくなります。

旧暦(陰暦)の、
他の月も全て一気に覚えたい方は
こちらに由来を簡単にまとめましたので
ご覧になってみてください。
http://xn--28jxalw5162g.com/archives/467.html

ちなみに
フランス語で4から先も含めた
数の数え方は
1.アン、(ユヌ)、2.ドゥ、3.トロワ、
4.キャトル、5.サンク、6.シス、
7.セット、8.ユイット、9.ヌフ、10.ディス
です。

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2 Responses to “卯月は何月? 旧暦(陰暦)4月の由来と覚え方”

  1. たぬき より:

    卯月の由来について、先年の卯年に大三輪神社に初詣、昇殿参拝した際にご祈祷の後のお話を、、、
    まず、文字の成り立ちからお話が有りました。
    『卯』は大きな城壁の閉ざされた大きな門(それまでの様々に大変な障壁)を自らの力で(克服して)力強く押し開く様。
    それにより更に(その向こうに広がる)新しい世界(ステージ)に推し進む様。
    を表した象形文字。
    なのだそうです。(大三輪神社にもウサギ様(=三輪山の神様)が坐す)

    十二支の『四番目』に配され
    季節は春。
    方角は真東。
    時刻は黎明、四時(夜明け直前)。

    ここからは妄想、、、
    四はヨ(ヘブル語でヨは唯一神)。夜明け、世が開く(天岩屋戸が開く)。

    卯をウサギとして旧字体の菟を宛てると、
    まずは、ウサギは月神の使い。ないしは月神そのものの顕現。
    次に、菟は草冠の下(=クサカ=日下)に月神(兎)
    日下、、、天照神。
    天照大神。かつ月読尊。天上天下をあまねく照す畏き大神。
    天照国照彦天火明尊。
    ウサギ、、、ウ=偉大。サ=神霊。ギ=男性。、、、大御神
    (平安時代に成立させた天照大神の概念以前の大御神は迦毛大御神。こと味鋤高彦根尊。(天火明尊と異名同神とする伝あり。))。

    • はつかり より:

      たぬきさん、コメントありがとうございます。
      返信が大変おそくなって申し訳ありません。

      『卯』の文字に大きな扉を開くという意味があるのは
      たいへん興味深く感じました。

      4月は新しい扉を開く月とも言えますから
      そういう点でもぴったりですね。

      卯がウサギ、そして月神の使い、
      こういった視点から考えていくのも面白く感じました。

      いろいろな情報をありがとうございます。

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