「雪の女王」のアンデルセンってどんな人? 有名な作品のあらすじなど
「アンデルセン童話」と聞いて、
思い浮かべるものは何でしょうか。
「雪の女王」は有名ですが、
この童話作家の他の作品もかなり有名なものが多いです。
とはいえ外国のお話なので、
有名さ加減では
「ももたろう」や「うらしまたろう」なんかと比べると
そこまででもありません。
したがって、名前は知っているけど、改めて
「アンデルセンの童話ってどんなのがあったっけ?」
と聞かれると、どうしても
「ええと、ほら、……なんだっけ?」
となりがちなのが特徴でもあります。
でも聞けば
「ああそうそう、それ知っている」
という話が多いのですよね、
そのようなアンデルセンの
代表的なお話を述べていきます。
そもそも雪の女王はどんな話? 簡単にあらすじを
あらすじというか、
極簡単にどんな話か述べると、
カイという男の子と、ゲルダという女の子がおりました。
ふたりはとっても仲良しだったのですが、
ある時、悪魔の鏡のかけらがカイに刺さります。
それからカイは性格が変わってしまい
ゲルダに冷たく当たるようになり、
ついには雪の女王のもとへ去ってしまいます。
ゲルダはカイを連れ戻すため、
さまざまな人や動物の助けをかりながら
雪の女王の宮殿をめざします。
……とまあ、このようなお話なのですが、
「女の子が男の子を助けに行く」
というのが、
数ある冒険物のお話と違うところです。
そしてゲルダは武器や力ではなく、
その暖かい心で周囲の人たちを動かしていきます。
この感情に訴えかけられ、
気持ちを揺さぶられるところが、
雪の女王だけでなく
アンデルセンの童話全般の
特徴ともいえるでしょう。
作者のアンデルセンってどこの人?
雪の女王って名前からして寒そうだし、
ロシアのアニメ版が有名だし、
アンデルセンはロシアの人で、ロシアのお話!?
そうではなく、
アンデルセンはデンマークの人です。
数多くの失恋を経験し、
苦労多き人生を歩んでいたようで、
そのためか、悲しいお話が多いのですが、
同時にとても美しいお話も多いです。
いくつか代表作と、簡単なあらすじや特徴を紹介します。
アンデルセンの有名なお話
『パンをふんだ娘』
美しいが高慢な少女、インゲルが、
食べ物を粗末にしたために
大変な目にあうお話。
パンをふんだだけで地獄に落ちるという
過剰なまでに厳しいお話は
子供たちに恐ろしいまでの教訓を与えてくれますが、
このお話はそれだけでなく
はかなくも美しい結末も心に残ります。
『おやゆび姫』
花から生まれた
親指くらいの大きさのおやゆび姫が
ヒキガエルにさらわれたり、
魚に助けられたり、
コガネムシにさらわれたり、
ツバメに助けられたりするお話です。
小さな世界で繰り広げられる数々の物語が
とても可愛らしいお話です。
『人魚姫』
嵐の海でおぼれている王子さまを
人魚姫が救い出します。
王子に恋した人魚姫は
魔女にたのんで声とひきかえに足を手に入れて、
王子に会いに行きますが……。
結末は、
見かねたのび太くんがドラえもんと共に
助けに行ってしまうほど(ドラえもんにそういう話があるんです)。
もちろん本当の人魚姫には
残念ながらドラえもんは出てきませんので、
悲しい結末になってしまいますが、
アンデルセンならではの、美しい物語です。
他にだれもが知っているアンデルセンのお話としては
『マッチ売りの少女』
『裸の王様』
『みにくいアヒルの子』
がありますね。
アンデルセンの童話は
悲劇的な結末を迎えるもの、
理不尽なものもありますが、
そうではないお話も、もちろんあります。
このあたりは好みが分かれるかと思いますが、
心温まるお話が多いのは事実です。
ただ悲しいお話は
お子様だと泣いてしまうかもしれないので
注意がいるかもしれませんね。
おやゆび姫のように
明るい結末に終わるお話も多いので
そういったものだと安心ですが、
どのような結末のお話でも
お子様の感性は豊かにしてくれることでしょう。
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