馬が合うの意味、なんでウマなん?

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昔、私がアルバイトをしていた飲食店で
いつも口論ばかりしているふたりがいました。

今となっては何が理由でケンカしていたのか
さっぱり思い出せないのですが、
印象に残っているのは
口論をしていた片方が後で発した

「あいつとは馬が合わないなあ」
といったセリフ。


実際にこんな表現する人は
いそうで、なかなかいないですよね、
でもそれ以上に気になったのは

「なんで馬?」
というもの。

まあ、そういう言い方なんだからと
それまで疑問にも感じていなかったのですが
馬が合う、合わないという言い方は
どういった由来から来ているのでしょうか。



意味、そして由来は


ご存知の人も多いとは思いますが
馬が合うとは
相性が良い、気が合う、といったもの。



仲がいいという意味にも使うことが多いですが
仕事で一緒に組むと効率よくできる、
スポーツでチームを組むと強い、
といった使い方もできるでしょう。


ではなぜ「馬」なのか。
その由来は、この言葉が
もともと乗馬からきているからです。

まあ、そのままのものですね。

騎手と、乗る馬の息が合うことを
馬が合うといい、

そのため力を存分に発揮できるということです。


意味としては騎手と馬、
それぞれのよしあしよりも
互いの相性についての言葉です。

したがって、ともに優れていても
相性が悪い、つまり馬が合わない場合は
本来の力を発揮できないことになります。


この言葉の良いところ


冒頭のふたりですが
いつも口論していたものの
ふたりとも特に気性が荒いわけでなく
ふだんはむしろ穏やかな人たちでした。


それがそのふたりの時だけケンカする。

こういった場合、
「あいつだけはゆるせん!」
とか
「あいつはダメだ」

など、相手を非難することが多いものです。


それが
「あいつとは馬が合わない」

これ、よく考えると
なかなかいい言葉だと思うんですよ。


先ほど述べたように、意味としては
「俺とあいつは相性が悪い」
ということになります。

つまり、相手が悪いのではなく
自分も原因があると、暗に認めている
あるいは逆に、どちらも悪くない

という意味になります。

カッカと口論した相手に
こう言えるのは、なかなかオトナだなーと
感心したものです。

口角泡をたてて誰かを非難したって
往々にして自分の評価も下がるものですから
こういった表現を使うほうが賢明ですね。


反対に、仲が良くて
「あいつとは馬が合う」
という場合、

意味合いとしては
「あいつと組んだら力が発揮できる」
といった感じで、
単に「仲がいい」とか表現するよりも
なんだか相手のことを持ち上げている感じもします。

ただしあくまでも
自分から見て、という意味になるので
客観的に評価する場合は
向かない言葉と言えるでしょう、


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ここには注意


こんな感じで、わりと好きな言葉ではあるのですが
使い方で気を付けることもあります。

まず、馬が合うとは
あくまでも主観的な言葉ということ。


つまり
「AさんはBさんと馬が合う」
といった場合、

AさんはBさんを良く思っているのは間違いないですが、
反対にBさんはAさんを
どう思っているか定かではないです。



馬が合うなので
「馬と騎手が合う」ではなく
あくまで「馬が騎手に合う」ということ。

ちょっとややこしいですが、この場合
Aさん=騎手
Bさん=馬

で、馬がどう考えるかまでは分かりません。

つまり、Aさんは良く思っていても
BさんはAさんを「めんどうなやつ」と
考えていることもあり得るわけです。


実際には仲がよくて、
互いにいいと思っているケースに
使われることがほとんどですが
言葉の意味としてはこういうことになります。


あと、相手を馬に見立てているわけですから
目上の人、例えば働きやすくて
尊敬している上司がいても

「○○さんとは馬が合う」
という言い方はやめておいたほうがよさそうですね。


語感からも
なんとなくくだけた表現なのは
間違いないでしょうから
かしこまった場所では使わず、

プライベートな場所、
仲の良い人と話すときに使うと
なかなかよい雰囲気が
醸し出されるのではないでしょうか。

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