アブラカタブラの意味、どんなおまじないなのか
ビビデバビデブー、ひらけごま、
こういった言葉にもちゃんと由来があると知ったら
だんだん似たようなものが気になってきました。
それで今度は
アブラカタブラ
物語とかで魔法の掛け声で使われているイメージです。
なんとなくアラビアの雰囲気がプンプンしていますし、
これもまた、そのあたりの古い物語で使われたのだろうと
思っていましたが、違いました。
アブラカタブラは古代に、おまじないで実際に使われていた言葉で、
その起源はかなり古いです。
どういった意味で使われていたのでしょうか。
なんと病気の治療に
今でこそ、特に意味のない
呪文の言葉のように扱われていますが
アブラカタブラは、古代の中近東で、
病気の治療のおまじないとして使われていた言葉です。
今の感覚ではばかばかしく思われるかもしれませんが、
なんせ2~3世紀ごろの話。
当時としてはちゃんとした治療として使われていたのでしょう。
語源はアラム語で「אבדא כדברא (abhadda kedhabhra)」、
日本語だと「アバダ ケダブラ」
「この言葉のように消えてしまえ」といった意味です。
これが「アブラカタブラ(abracadabra)」になったとされています。
紙に書いてお守りとしても使われていました。
「消えてしまえ」という意味ですが、
これは病気そのものや、
その原因とされた悪霊に向けた言葉なので
治療のために使われたおまじないです。
なお「アブラカダブラ」と
「タ」の部分を「ダ」に表記されることもあります。
中世まで使われていた
病気の治療におまじない!
これはまるで、
お母さんが泣いている小さなん子供に
「いたいのいたいのとんでいけー」
と言っているのと同じようなものじゃないですか。
しかし、この治療法はヨーロッパに渡って
ペストの治療にも使われていたと言われるほどなので
かなり有名なものだったようです。
確かに、子供も「いたいのいたいのとんでいけー」で
痛いのが本当に治まった気になることもありますからね。
治療法が発達していない昔の時代なら
えらい医者や、魔法使いのような人に
「アブラカダブラ!」
と言われたら、意味が分からなくとも
治るような気になるかもしれませんし、
そう信じることによって気力がわいたとも考えられます。
さすがにペストに効いたとは考えにくいですが、
ちょっとした病気なら
本当に治る手助けになったいたのかもしれませんね。
そう考えると、おまじないとはいえ
まったく意味のないものではなかったのかもしれません。
ところでアラム語って聞いたことなかったのですが
どういった言語なのでしょう?
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どこの言葉なのか
アラム語は中東での言語のひとつで、
ヘブライ語やアラビア語と近い言葉、
これらの言葉はセム語族に属しています。
イエス・キリストも使っていたとされる言語ですが、
アラビア語の普及にともない使う人が減っていき
いまでは中東の一部で使用されているのみ。
アブラカダブラの語源とされている
「アバダ ケダブラ」は
「この言葉のように消えてしまえ」だけでなく、
「私が言ったものは破壊される」といった
攻撃的な意味にも取れます。
しかし「アブラカタブラ」だと
純粋に治療に使われる意味合いになるようです。
現在での使われ方
近代以降になると
さすがに治療で使われたという話はききません。
お医者さんに行ったら
「アブラカタブラ」といわれて帰された、
なんてこともありませんよね。
今では手品での掛け声、
架空の物語での魔法の言葉などといった意味でしょう。
あと歌の歌詞でも使われることがありますね。
ハリーポッターでは
「アバダ ケダブラ」が攻撃の呪文として使われていましたが
これは先ほど述べた「破壊される」という意味からだと思います。
ただアブラカダブラは本来
病気を治す、災厄を取り除くといった
好意的な意味で使われるおまじないの言葉です。
何かのおりに使っても面白いですが
古典的すぎて古いと思われてしまうかもしれませんね。
まあ、西暦200年ぐらいの言葉なので古いといえば古いですが、
古来より伝わる言葉なので
本来は流行りすたれのあるようなものではないでしょう。
なんとなく壺から蛇が出てたり
じゅうたんが空を飛んだりと
不可思議な光景が目に浮かぶイメージの言葉でしたが、
アブラカタブラの意味自体は
ポジティブなイメージとして覚えてよさそうですね。
他の呪文のような言葉についても解説しています。
「ビビデバビデブー」はこちら
「ひらけごま」はこちら
一見なんの意味もないような言葉も
ちゃんと由来があるのですね。
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適当に、、、(汗。)
有難い護符らしくなる文字を宛てて見ました。
祈願の主体(神仏)は熊野大神。大権現
(最高神)
『治鎮封慰奉熊野苻威』ちちんぷいぷいのプイ
熊野、、、
、、、イノ(猪、亥。伊野、井野)。
、、、イヤ(祖谷、揖屋。揖夜。伊耶、伊邪(イザナギ、イザナミ)。賤(シズ)、)、、、、(出雲の揖夜神社の祭神は伊耶那美命。)
、、、ユヤ(油谷。湯屋、)。
、、、ユノ(湯野。油野、)
、、、イヌ(天狗。乾、戌、))
、、、
コメントありがとうございます。
確かにそれらしいというか、有難みがありますね。
言霊というのがあるくらいですから
もしかするとこういう文字も宛てたものも、
案外効果があるのかもしれません。
むつかしい漢字が並んでいるのに読み方は
「ちちんぷいぷいのプイ」
というのも面白いですね。