スヌーカーを見てビリヤード上達、手球のネクストへの出し方研究

ビリヤードを初めてしばらくのうちは
ボールをポケットに入れるだけで精一杯ですし
それだけでも嬉しいものですが、

慣れてくると2個、3個と続けて入れたいものです。


この場合、ただポケットしていくだけでなく
次の球を狙いやすい位置に手球を移動させる、
いわゆるネクストポジションが大事になりますよね。

特にナインボールは次に狙う球が決まってますから。


しかし、このネクスト出し、初めて挑戦しようとしても、
どうやったらいいのかさっぱり分からないかもしれません。


だって、
「手球は的球の行き先に対して90度の方向に進む」とか、
「クッションに当たった手球の入射角と反射角は等しい」

などと教えてもらっても
行き先は予想がつくようになりますが、
その先に都合よく次の球があるとは限りませんよね。


ではビリヤードの上手い人達は、どうやってあんなに都合よく
ネクストボールのポジション取りをしているのでしょう？


これは別に毎回とてつもなく強烈で複雑な回転をかけている
とかではなく（そういう場合もありますが）、
ちょっとした押し球や引き球だけで
やっている場合が多いのです。

なのでやろうと思えばけっこう真似できるのですが、
まっすぐの球を押したり引いたりするのならまだしも、
角度のある場合やクッションに当たった場合に
どう撞けばどう出るかは、なかなか分かりにくいかもしれません。


これは正直な話、慣れの問題になってくるのですが、
上達が早くなる方法のひとつとして、

「ビリヤードの放送や動画を見る」

というのがあります。

忙しくてなかなかビリヤード場に行けない、
また少しでも上手になりたいという人は参考にしてみてくださいね。

手球の動きをじっくりと研究するには

もちろんナインボールのやり方を研究するのなら
ナインボールの放送や動画を見るのがいいのですが、

同じくらい、あるいはそれ以上に参考になるのが
スヌーカーというゲームです。

このゲーム、あんまり馴染みはないかもしれませんが、
有線放送などでよくやっています。
ネットでも動画が見れますね。


なぜこのスヌーカーを見ることが
ネクストボールの出し方に役立つのかというと、
一見すると簡単そうに見える球を
次々と入れていくような場面が多いからです。


実際には台がかなり大きくて（＝ポケットが遠い）、
ポケットそのものも小さいので、かなり難しいのですが、
見た目だけなら簡単そうな球を次々と入れていく、
これは初心者でもお手本にしやすいのです。


ナインボールの試合だと、
テレビや動画に出るようなプロレベルの場合、
とてつもないセーフティーや、
クッションを使った難しいショットの応酬が多くて、

世界一流のプレイヤーの派手な技を楽しめるものの、
真似をするのはちょっと・・・、
というシーンが多いですよね。


もちろん1番から9番のボールを一気に取りきる、
なんてことも多々ありますので、
そういった場面は大いに参考になるのですが、

球が9個しかないのですぐに終わってしまいます。


一方で同じビリヤードでも、
スヌーカーは1ゲームで何十回と球を落としていくので、
じっくりと見ることができるんですよね。

テレビや動画になっているようなトッププロの試合では、
ゲームの最初のほうこそ、
ナインボール以上に激しいセーフティー合戦になるのですが、

一旦どちらかが主導権を握ると、
延々とそのプレイヤーが衝き続けていきます。

下手をすると何十回も落としていくのを
全て片方のプレイヤーがやってしまったりします。


この時、プロのプレイヤー達は
強烈なひねりや複雑なクッションを使うことは少なくて、

軽く衝いてコロコロっと
次の球の前に出していることが多いです。

こういうショットは初心者でも真似しやすいですよね。


連続で球を入れ続けているところを
じいいっと見てみると

今ちょっと押し球を使ったとか、
今度はちょっと引いたとか、
それらの場合、手球はどう移動するのかが
少しずつ分かってくるようになります。

そしてテレビ放送や動画をたくさん見ていると
実際にビリヤードをやっているときに
似たような球の配置に出くわすことがあります。

そんな時、
「あの時はこうやって手球を出していたな」
というのを覚えていると自分でも出来るようになってくるのです。


次の球への手球の出し方が分かってくると
ビリヤードがかなり楽しくなってきます。

スヌーカーのルールなど全く知らないので
どうやって見たらいいのか分からない、
という方は、こちらの記事を参考にしてみてくださいね。

スヌーカーの魅力とは? ビリヤードをテレビや動画で見るのは面白い


ビリヤードの研究のためだけでなく、
ただ見るだけでも面白いと思いますよ。