トヨタ生産方式における「かんばん方式」、メリットと問題点は

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トヨタ生産方式、中でも「かんばん方式」というのは
かなり有名なので、取り入れている会社も多いようですね。


バックフラッシュ原価計算という名前で会計の分野にも
応用されているので、

すでにトヨタの方式というだけでなく、
会計や原価計算の手法のひとつとして
確立しているともいえるでしょう。


かんばん方式は工場における
経費削減のための手法のひとつですが
その考え方は、材料や消耗品を使う仕事なら
どんなところでも応用が利くといえます。

会計の勉強においても時々出てくるので、
メリットや問題点も含めて、
知っておけば役に立つでしょう


トヨタ生産方式とかんばん方式


トヨタは徹底したコスト削減、
ムダをそぎ落とした経営で有名です。

トヨタ生産方式では、生産過程における、
さまざまな「ムダ」を定義しています

そして、
それらのムダなことを排除するための手法のひとつが
「かんばん方式」です。


例えばオレンジジュースの工場があって、
そこで日々、作業員が倉庫のオレンジを絞って
オレンジジュースを作っているとします。

材料となるオレンジは、どんどん減っていくので、
どこかのタイミングで補充しないといけません。


この場合、普通は、
「倉庫に残っているオレンジが減っていたとき」
補充をするでしょう。

ところが、かんばん方式ではこれとは違った考え方をしまして、
オレンジが減った時ではなく、
「オレンジジュースを作った時」に
補充する(補充する量を決める)ことになります。


どういったメリットがあるのか


考え方がなんであれ、
結局は使った分だけ補充することに変わりはないので
同じように思えますが、

このかんばん方式によって、
作ったオレンジジュースの量と、
そのために使ったオレンジの数がはっきりするという
メリットが生まれます。


いつもはジュース1杯分を作った時に
オレンジ2個補充していたのに、
ある日同じ量を作ったにも関わらず、
オレンジを3個補充した、

この場合はその日使ったオレンジが1個不良品だった、
あるいは作業員がオレンジ1個ぶんムダに使ったなど、
原因を特定しやすくなりますね。


また、使った分だけ補充するため、
倉庫に必要な数だけのオレンジを置いておくことになり、
保管する量が減る(在庫が減る)ことになります。

在庫が減ることによって、
保管するスペース、手間などが減り、
場所代や人件費を減らすことができます。


そして必要な数しか倉庫になく、
失敗したら代わりがないため、
作業員は慎重にジュースを作るでしょう。


「かんばん方式」という名前は、
トヨタがこの方式を始めたとときに、
使った量(補充する量)を記した伝票をかんばんと呼んだところから
きているそうです。


「在庫が少なければ無駄なく使うようになる」
これは実際に在庫やコストの管理をしたことのない人には
いまいちピンとこないかもしれませんが、

生活においても糊とか洗剤などの消耗品が
なくなりかけた時は、
誰でも大事に使うことを考えると
分かりやすいと思います。

工場ではなくても、飲食店での料理の材料や、
さらには事務所の消耗品、
トイレットペーパーやセロテープなど、
何にでも応用できそうですね。

口で「無駄遣いするな」と、やいやい言うよりも、
物が少なくて、使いすぎるとなくなってしまう、
このような状況を作ったほうが、はるかに効果がありますから。


しかし、作業する人の立場にしてみると、
本当に無駄遣いしていたのなら止むを得ませんが、
経費削減のためだと
むやみやたらと物を減らされたらたまりませんね。

トヨタ方式、かんばん方式も
メリットだけでなく、問題点も指摘されています


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問題点、デメリットは?


在庫を減らすとムダはなくなりますが、
必要なものまで足りなくなる恐れがあります。


注文する数を間違えた、
注文したけど雪で納品のトラックが遅れた、
届いたけど不良品があった、

このような時に、
在庫に余裕がなければすぐに在庫切れを起こし
ものを作ることが出来なくなります


また、
作業員に材料のムダをなくさせることは大事ですが、
過度にプレッシャーをかけると、
かえってミスを誘発したり、
材料を少なくしすぎて製品の品質が落ちるかもしれません

いくら経費削減のためとはいえ、
トイレットペーパーやセロテープを使う長さまで
いちいち気にしながら仕事をしていたら
やる気も出にくいですよね。


トヨタ生産方式、かんばん方式は
その考え方をうまく取り入れると経費削減に
大きな効果をあげてくれますが、

やりすぎると働く人たちに負担を強いるものですから、
うまくバランスを取っていきたいところです。


この辺り、いろいろな考えがあるようですが、
考え方としては知っておいて損はないでしょう。

経費削減のやり方のひとつとしてや、
会計の方法として勉強しておくと
活用できる機会があるかもしれませんね。

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