ベテルギウスの超新星爆発って何?いつ起こるか分かるか?
今から千年ほど前、1054年に
「突如明るい星が現れ、昼間でも見えた」
というのを子供のころ、本で読みました。
超新星爆発のことですね。
「昼間に星が見えるって、どんなん?
見てみたいなー、いいなー平安時代の人」
とか、思ったものです。
飢饉の多かったこの時代の苦労も知らずに・・・。
まあ。子供でしたもので。
でも超新星爆発を一度は見ていたいというのは
今も思うわけですが、
近い将来、また起こるかもしれないと。
いやっほう、と思ったら、なんとその星が
ベテルギウス
いや、あの、大物すぎますよ、
大御所の芸人が水に飛び込むようなものですよ。
そんなことしてオリオン座はどうなるのよ?
でも、私がなんと思ったところで
ベテルギウスはそんなことにはおかまいなしに
いずれ爆発して消えてしまうでしょうし、
それまでは輝き続けることでしょう。
ではそれがいつなのか?
今年中という声も聞かれますが、本当なのか?
そもそも超新星爆発って何?
今回は、これらについて述べていきます。
「今年中」かもしれませんが・・・
超新星爆発が起こると
ベテルギウスは満月に近いくらい明るくなり、
それが数か月続いたあと、数年かけて暗くなって、
やがて見えなくなってしまいます。
光の密度は満月以上で
昼間でも見えるようになると予想されています。
もしこれが起こると世界中で大ニュースになりますよね。
星や天体に興味ない人でも
昼間にいきなり星が現れたら、そりゃ見るでしょう。
ではそれがいつ起こるのか?
今年中、ここ数年以内には確実といった感じで
話題になっています。
しかし私はそういった確率はゼロではないものの、
かなり低いと思っています。
超新星爆発は星の最期の姿の一種です。
そしてベテルギウスは寿命を迎えつつある星、
これは確かなよう。
人間でいうと余命数ヶ月とか
もしかすると今日明日というところかもしれない。
だから、いつ爆発するかとなると
ここ数年以内という予想がされるのは、
感覚的には分かります。
ですが、星の寿命って100億年とかじゃないですか。
ベテルギウスはかなり寿命の短い星ですが
それでも1000万年ぐらいといわれています。
なので例えば「残り1万年」だったとしても
星にとっては余命いくばくもない、
ということになります。
でも人間にとって1万年は気が遠くなる時間、
いつの話だよって感じです。
むしろ人類が存在しているか心配しないといけない。
これは地震の予知と似ていますね。
「30年以内に大地震が来る」
と言われても、いつか分からないようなものなので、
結局いつでも備えていないといけない。
超新星爆発の場合、さらにひどく
「ここ何万年以内」なんて予想ですから、
そりゃ今年中かも、明日かもしれませんが、
夜、ベテルギウスを見ていたら
ちょうど超新星爆発が始まった
なんてことは、まず起こりにくいと思います。
結局いつかは分からないようなものじゃないですかね。
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どういった星におこる現象なのか
とはいえ、いつかは超新星爆発を起こすのは
確実と言われています。
ではなぜ、ベテルギウスにそのようなことが起こるのか。
これは星の重さが関係しています。
星は水素を中心に出来ており
これが核融合爆発を起こすことによって輝いています。
つまり自分自身が燃料みたいなもの。
太陽くらいの重さの星だと、
そのまま燃え尽きて白色矮星というものになり
温度が下がって寿命を迎えます。
しかしベテルギウスは太陽の20倍もの重さのある星です。
これだけ重いと
いつかは中心部で重力崩壊を起こします。
重力崩壊とは、重力が強すぎて自分自身を維持できなくなる状態。
つぶれるように中心に向かって縮んでいきます。
物質が一斉に中心部に向かうため激しく衝突、
そのぶつかったエネルギーが外部に放出される、
これが超新星爆発となり、星全体が吹き飛ぶことになります。
それはすさまじいエネルギーで、強烈な光を放つため、
新しい星が生まれたように見えるので
「超新星」と呼ばれますが、実際は星の最期の姿です。
ロウソクの最後の灯火のようなものですね。
規模が違いすぎますが。
太陽の8倍より重い星だと
この超新星爆発を起こすと言われてます。
いざ起こっても慌てないために
ということで、いつ起こるかは分からなく、
生きている間に拝めるかも不明、
しかしそれは今日の夜に起こるかもしれない。
なのである日突然オリオン座のベテルギウスが
強烈な光を放ったとしても
「世界の終りだ!」などと慌てたりせず、
超新星爆発とうものがあったな、と思い出すといいでしょう。
それにしても、一度は見てみたいものですが
起きてしまうとオリオン座の星がひとつなくなってしまうので
それは残念ですね。
なんとも微妙なところ。
できればそのままの姿でいてもらって
やがて年寄りになって自分自身の寿命が近づいたころに
ベテルギウスの超新星爆発を見られれば都合がいいのですけどね。
あとはこれだけ大きな爆発だと
いくら遠い星の出来事とはいえ
地球への影響もあるのではないか?
これについてはこちらの記事で述べています。
ベテルギウスの超新星爆発,影響が地球におよぶのか心配!?
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タグ:天文
ベテルギウスと太陽系の距離は宇宙の尺度では、、、正にお隣さん。精々、隣の町内会位の至近距離。
何故これだけ大騒ぎしているかと言うと、、、
超新星爆発をやらかされると、超高速(光のスピードに等しい)で超高エネルギー線や放射線(宇宙線)が
太陽系のバリア並びに地球のバリアを突破してモロに地上に放射される懸念があります。
太陽の宇宙線、太陽風の少しの異常でも地球の社会生活に多大な影響を受けるのに、それを遥かに上回るモノが襲来すると、ライン、、、
電力、電気機器、通信インフラは大打撃を受けるのは必至。
地球の大気に宇宙線が照射されると雲を誘発するメカニズムが判明していて、
恒常的に長期間に渡り強い宇宙線に曝されると大量の雲が発生して
地球環境は寒冷化します。
最悪のシナリオが、地球が全て両極地帯のようなアイスボールとなる全球凍結。
これは地球が誕生以来数度に渡り経験した事実。
直近のアイスボールの正に死の世界(1億年以上)から脱し温暖化に転じたのが5億年前。
此により生命の大爆発と言われるカンブリア期が始まって、更に現在に至っています。
コメントありがとうございます。
ベテルギウスは地球から650光年なので
宇宙規模でみると、まさに町内会といった感じですね。
地球への影響は心配ですが
こればっかりはどうしようもないというか
どう対策を立ててよいものやら分かりにくいですね。
強いていうならば、いつ起こってもいいように
日々悔いのないように生きるというぐらいでしょうか。
環境が寒冷化した時代はカオスの時代。
飢饉から社会不安となり暴動、動乱、一通り収まり新しい価値?新体制が醸成される、、治乱興亡が繰り返されて来ました。
超新星爆発の時期について少し気になる記事があるのですが
紹介させていただきます。
新約聖書ヨハネ黙示録18章より引用
18:1この後、わたしは、もうひとりの御使が、
大いなる権威を持って、天から降りて来るのを見た。
地は彼の栄光によって明るくされた。
18:2彼は力強い声で叫んで言った、
「倒れた、大いなるバビロンは倒れた。
そして、それは悪魔の住む所、あらゆる汚れた霊の
巣くつ、また、あらゆる汚れた憎むべき鳥の巣くつとなった。
以上抜粋
これは人類の終末期に起きる出来事の一部ですが
ベテルギウスの超新星爆発は、地球上を明るく照らすほどで
あることから、この時ちょうど超新星爆発が起きていると、
このように描写できると考えます。
情報ありがとうございます!
>18:1この後、わたしは、もうひとりの御使が、
>大いなる権威を持って、天から降りて来るのを見た。
>地は彼の栄光によって明るくされた。
この部分はまさに超新星爆発が起きたらこうなる、
という状況をあらわしていますね。
今のように天文学が発達していない時代に
こういった天文現象を目撃した人が
どのように表現していたかは、とても興味深いですね。